哲学入門 -〇〇ってなんだろう?-を受けてきた

長岡市のまちなかキャンパス長岡で開催された哲学講座を受けてきた。

講師は新潟大学の阿部ふく子先生。

5回シリーズの初回。当然哲学とは何かというところから始まるわけだ。

私、哲学は哲学を学ばずともできることに甘えて、哲学という学問の勉強はサボってきたわけだが、阿部先生に学べるというのは運命であり必然であると思い立ち受講し、果たして正解だったと確信。

先生からもらった問いは2つ。

1.哲学のイメージは?

・原理の探求

・宗教(主にキリスト教)にゆがめられたもの

・メタ思考

・哲学は学問なのかわからない

・哲学者と哲学学者がいる

2.哲学は必要か?役に立つか?

・ユネスコの「哲学のためのパリ宣言」は哲学、または民主主義を主語に哲学の必要性を謳っているが、それでは腑に落ちない。それは手段が目的化しているからであろう。

・現実社会で多くの問題が発生しており、その解決策を求めたときに哲学にたどり着いたから現在哲学が注目されているのではないだろうか?

・つまり、現代社会の課題の多くの原因が「当たり前に疑問を持たずに、結果を求められる競争社会に飛び込んだ者たちによる愚かな行い」にあり、さらにそれは哲学が不足していることに起因しているからである。


メタ思考について、講義の中では「哲学の問いの特徴は『〇〇とは何か?etc.』であるがそれはため息のようなものであり、『なぜ、それを問うのか?』という反省的思考に至って初めて哲学になる」という表現を紹介していた。

また、ヘーゲルの言葉の「哲学とは、思考の思考!」もまさにメタ思考であるだろう。


阿部先生のファンであることを差し引いても最高に楽しい講義であった。


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