『同調圧力について』
12月1日『絵本と珈琲 松涛』(柏崎市)にてテツガクカフェを開催しました。
参加者は7名。哲学カフェ初参加の方が3名でした。ご参加くださったみなさんありがとうございました。
女性が4名で初めて女性の参加者数が男性を上回りました。テーマが共感とかに近いことが影響したのでしょうか?いやいや、女性だからこう、男性だからこうと決めて考えるのはよくないですね。思考停止してしまいます。
初めは同調圧力を感じた場面を挙げてもらいました。
・大学生の時に就職活動の時期、周りの多くは公務員か民間企業かを考えている中、自分は民間か大学院で迷っていると、大学院を検討していることを否定されるような意見を聞いた。悪いことをしていないのに悪いことをしているような間違ったことをしているような気になった。
・SNSで友達がたくさんいるひとのコメントが賛同のコメントであふれていた。反対意見があってもよさそうなことだったりしてもそれを書く人がいない。自分が異なる意見を書くとすぐにそれを全否定するような返事があった。
・大勢で店に行き注文をするときにまわりに合わせてしまう。
・障がい者には優しくされて当然、手伝ってもらえて当然という意識がある人がいた。
・カラオケで若い人と行くと自分が歌いたい歌を歌えない。
・乗り物の優先席に若者が座っているとそのひとに理由があるかどうかを考えずに非難する。
・法事で女性がお酌をして回らなかったとき、陰で非難されていた。
・周りが田植えをしたら自分もする。
・出身校で判断する。レッテルを張る。
<対話>
・集団に合わせてしまうケース、強い人に合わせてしまうケース、マスコミなどの流した内容に同調するケースがある。
・圧力というと上からのイメージ
・恋人同士や家族は空気感が似てくる。
・周りに合わせるほうが集団のためになることもある。
・SNSは共感、同調、肯定のためにあるのではないか?
・インスタでは好きでフォローしていても同調できないことをみたらフォローを外すようにしている。
・SNSではマスコミと同じで一部が切り取られて炎上が起きる。大きな耳を持たなければいけない。
・圧力の感じかたに差はあるのか?世代差。ネットを使うかどうか。性差。
・集会などの時間に遅れてくることに対して注意されると若い世代は傷つく人がいた。
・ゆとり世代とひとくくりにされてレッテルを張られてパフォーマンスを発揮できない。
・どの世代にもできる人できない人がいるのにゆとり世代だからと言われる。
・近いところにこそ差別が生まれる。差別される側に差別意識がある。
・長い物に巻かれよという時代から個の時代、自由の時代になった。
・昔は全体主義、みんなが同じものを持ち、同じ制服を着ていた。
・変人と認識されたほうが楽なこともある。
・団塊の世代も下の世代を新人類といったように昔から「若い者は~」と言われている。
・日本は枠を作りだがる。
・枠を作る、作りたがるのは日本人だけ?
・日本は農耕民族、みんなが協力しなければ作業が出来なかった。不安要素は排除する。村八分。
・農村では今も多い。
・狩猟民族はいつも死と隣り合わせで自分で自分の行動を決めなければ死んでしまう。
・一人一人がしっかり考えて圧力に対抗しなければならない。
・同調圧力に対抗するには同調圧力しかない。自分も仲間をつくって対抗する。
・企業などで、日本は誰かがミスをしたとき全員にそれを伝える。同じミスが起きないように。しかし海外のひとは、ミスがあったらそれはその人に言ってくれ自分は関係ないということが多い。
・最近は絶対にミスを許さないという時代。
・同調圧力は悪なのか?
・同調圧力からは逃れたほうが良いのか?
・同調圧力は壊す?逃げる?
・同調圧力から解放される方法は?
・同調圧力をかける人の心理は?
・多数派を引き合いに出して子供に言うことを聞かせるのはよいのか?
・同調圧力はなくてもいいもの
・もめ事を避ける方法はほかにもある
・福沢諭吉以降日本は時間に厳しくなった。
・判断基準を自分で持つ。
・正しく見る目、突っ込み返す力。
・寛容さが失われている。
・こころの栄養を蓄えながら
・思いやりの強要もある
・圧力をかける人は本当に力がないから同調圧力に頼っている。
(文字の大きさは主催の独断です。内容も全文は書き起こせないので少しニュアンスを変えている部分があります。)
今回は哲学度を深めるにはもう少し時間が必要だったかもしれません。よいのか悪いのかという話で同調圧力を感じた時のイメージがほとんどで小さなケースの話が中心でした。もっと社会全体に焦点を合わせていけばよかったでしょうか。
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