『子どもにとって将来の夢は必要か?』

10月25日『絵本と珈琲 松涛』(柏崎市)にてテツガクカフェを開催しました。

参加者は6名。哲学カフェ初参加の方が3名でした。ご参加くださったみなさんありがとうございました。

子育て中のお父さん1名お母さん1名、子育てを終えたお父さん1名お母さん3名というメンバー。
学校の先生とかにも参加して欲しかったのですが特に呼びかけをしなかったのでそれはしょうがない。

<対話>

こどもの年齢によってとらえ方が変わる。
幼い子のアンパンマンになりたいという、まだよくわかっていない夢と、小学生中学年になって天文学者になりたいという夢はちがう。小学生の子供の夢はコロコロ変わりやすい。

夢は変化していっていい。

その時々で勝手に湧いてくるもの。

夢と仕事が別々でもいい。

夢は人を豊かにするもの。

ないよりあった方がいい。

高校生くらいで現実を見るようになる。
大学や専門学校を選ぶ段階で夢というよりは目標になる。仕事を選ぶ感覚になる。

イチローのように小さいころから努力して夢をかなえたひともいる。

夢をみるのとかなえるのにはギャップがある。

大人は、親は、こどもにそれを教えなければならない。夢をかなえるためには何をしなければならないか。

子どもにはやりたいことをやれと言ってきた。実際にやりたいことが出来ている。遊んでいたいと言った子は介護の仕事で年寄りの遊び相手になっている。ゲームを作りたいと言った子はITの仕事をしている。

人間的な方向性、どんな人間になりたいかが夢。

自分の夢と違った方向に就職してもやっていることに喜び、嬉しさを見つけられるような心もちでいられるような人になって欲しい。

・それはどういう雰囲気の職場か

 先輩の姿を見て憧れる

 自分はたくさんの人とかかわれる、喜んでもらえる飲食店を経営したいと思っていた。今は飲食店でパートをしている。経営するのが目的ではなく喜んでもらう事が目的だったことに気付いた。

 会社の前からあった概念がコロコロ変えられてついていけなくなってきた。
これから今の職場にこれらを落とし込んでいきたい。

 わからないメンバーで話合い、勉強すると良い。

 本を読んで頭でわかったつもりでも実際には理解できない。人と人との関係の中でつくられる。


本を読むこと。

本を読む習慣がついていれば夢を見つけられる。

小学校で朝読書をしている。本をたくさん読むことが奨励されている。
むかしは本が好きな子供は暗い子だと思われていたが今はポジティブなイメージ。

お母さんが主婦の絵本が多い。お母さんが働いている本が少ない。ちびまるこ、サザエさん的。

お母さんが働いている本もある。

高校生の頃に教科書に載っていて読んだ、森鴎外の舞姫はなんだこれはとおもった。

読む本、読まれる本も変わっていく。


小さい子は ケーキ屋やアイドルなど見たものに憧れる。
高校生くらいになるとどういう人になりたいかを考える。

 安定を求めて公務員に
 いろいろなチャレンジをするために起業家に

親から提示されたものが大人になるにつれて選択肢が減っていく。


自分が高校生の頃はどうしたらよいかわからなかった。

もし今やりなおせるならもっと早くにもっと考えたかった。


柏崎では5,6年生を対象にお仕事体験のイベントがある。学校単位でも参加している。
柏崎にもたくさん仕事があり将来柏崎に残って欲しいという思いもある。

今ある職業が紹介されるが、将来の仕事の半分は今はない。(新しい仕事がうまれる)

キャリアデザインをはじめるにしても土台が弱い。お金って何かなどの土台の部分も考える機会がないと。


・夢は与えられたものの中から選ぶのか?


夢と希望(目標)とよく言われる。
夢は寝て起きたらわすれるようにすぐに忘れる。希望へはこつこつやっていけば叶う。あーなりたいという思いを学ぶなかで培っていく。

大人が教えていかなければならない。

例えば紙漉き職人がやりたい仕事ではなかったが、家業をついで紙漉き職人になってやっていく中で面白くなったという話を聴いたばかり。


夢は絶対に必要。どの年代になっても。
そして叶えるためには犠牲は必要。つきもの。

夢がないと生きていけない

現実的でも夢は必要。

入口からもっと興味を持つ。
楽しそうから始まって仕事の本当の目的に気付く仕掛けや働きかけが大事。


夢は創り出していかないと続かない。


僕らの地球の治し方という本を読んだ。環境問題。
資本主義。ゴミが沢山でる。
消費を前提にしてお金を稼ぐ、今までと同じだと大変なことになる。

ものづくり、コトづくり 自己実現。

子どもに伝えるのは難しい。

水害や事件などテレビで報じられたことをきっかけに親や先生が関心を持たせるために問いかけをする。

さらに関心を持たせて図書館などで調べさせる。

教材はたくさんある。大人から伝えていく。地域から伝えていく。

3.11逃げ方を伝えたか。伝わったか。
学校の指示で避難を間違えて犠牲になった子供もいる。地域の人に教えられてきたとおりに高台にすぐに逃げて助かった子供がいる。

自分で考える。

人から言われてそのまま従うのは危険。

自分で考えられるように子供のころから育てる。でなければ自分の命も守れない。

失敗しても自分で考えて自分で決めたことなら納得できる。

・親や教師はそれらを教えられる基礎があるのか?


このあともう少し続きました。


終了後、今回から始まったおまけコーナー

会場の店主渡辺さんによるテーマにあった絵本の紹介と朗読がありました。

「ゆめたまご」たかのもも が読まれました。





にいがた哲学カフェカレンダー

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