愛国心は必要か

Zoomにてオンライン開催

参加者は4名でした。

ご参加ありがとうございました。


ルール説明 自己紹介 対話の順で進めました。


<対話>

・時に国とは全体ではなく一部のことを指している。政府、行政のことを指しているのではないか

 ・ニュースの場合 国を相手にした訴訟など

・英語ではナショナリズムとパトリオティズムがある

・日本では歴史、国の行動を正当化することがままある。否定を許さない。前の戦争など

 ・政権批判は愛国心がないという考えと政権批判は愛国心の現れという考え

 ・列強に支配されないために戦った

・右翼の街宣車を思い浮かべてしまう

 ・国と国民は一つのはずが別にしてしまっている。

 ・固有の意味合いを持つようになっている。

・愛国心とは文化を大切にすること 歴史を大切にすること

 ・大切にするとはどういうことか

・愛というからには好きになれる良さがなければならないのでは

 ・良さを教えるステップが必要

 ・そんなことはない そこに受け入れられると感じる限りのこと

・海外で暮らして戻ってきて日本の良さを知る

・天皇、政治、憲法 憲法のとらえ方も違うから国のとらえ方も人によって異なりそう

・愛国心においては国をはっきりとらえなくてもいい。あいまいだからよい。

 ・人間は強くない。アイデンティティを持てない。国は最も大きなくくり。かつては情報が少なかったが今は情報が多い。何かに支えられていると思っていないとつらい。

 ・アイデンティティが持てないと自殺率が高い

・愛着

・あると信じられるもの

・愛国心を複数持つ人もいる

 ・複数言語 インドネシアなど

 ・他民族国家における国家と民族、宗教

 ・愛国心とは人工的なもの

 ・単一民族意識が強いから日韓はうまくいかない

・アメリカ人とは何か 国という単位

・移民政策 

・人権意識

・生まれた社会で受け入れられるかどうか

・日本人として受け入れられる条件は何か

 ・親が日本人か 日本で生まれたか 日本で育ったか

 ・アイヌや琉球はどうなのか

  ・歴史教育 ナショナルトラック

    ・北海道の教育委員会では年表が違う

・明治に国史、国語、修身が作られた

 ・今もういちど新しく仕切りなおしたほうがいい

・秩序は上からおさげ渡しされ、共同体に入れてもらう感覚

 ・協力し合い自分たちで決めるという感覚と対立し、今はどちらかに整理されていない

・県民の話と近い

 ・お国自慢、他の県と優劣を競う

 ・都構想 大阪の人は対抗意識が強い

 ・目標や敵があってまとまる

・異国で(他県でも)同郷だとそれだけで愛国心をベースに安心できる

 ・できるだけ大きな共同体 地球がベストだが国が現実的

・イスラエル ユダヤ人は優れていて各地で生きていたがそれでも国を欲した

 ・国家が必要

・戦後、愛国心はあやふやなものになった

・会社の愛社精神も今は社員を大事にする傾向

・愛国心の必要性を叫ぶ人は周りの国が危険だからまとまる必要を訴える


ここで愛国心があることないことのメリットデメリットをあげてみた
(一部は猿田彦が後日加筆)

・国が自分に何をしてくれたのか

 ・実感できなくても沢山の恩恵を受けている。平和も。

・今は国を好きでなくても変わってほしい

 関心を持ってほしい

・愛着があるかどうか

・国のためという言葉は誰が使うかで良くも悪くも聞こえる

・愛国心のある人もない人も共存している

・日本礼賛 日本人は他より優れている 日本国は他より優れているという考え

・SDGs 目の前の利益よりも将来

 ・政治家は常に選挙の票を数えている 国の利益、将来の利益よりも有権者の数を優先してしまう。

・コロナと愛国心のかかわりは

 ・ワクチンを先進国が買い占めている

  ・先進国はワクチン開発に費用を出しているだけ 買占めとは異なる

  ・ワクチンが手に入らない国は文句を言っていない なぜか? 報道されないだけ?

  ・数は限られているからどうしても順番になるだけのこと

  ・世界で撲滅しないと終わらない

 ・国家も利益共同体

  ・日本は移民を入れない

   ・このままではコロナで出生率がますます下がり子供の数は半分になる

・身内びいき

 ・自己同一 

 ・自分を大切にすることにつながる

 ・個人と個人のつながりが強みになる

・海外に行ったことがない人 海外の人をしらないし連帯をもてるはずがない

 ・日本は自然が豊か 医療保険もある

・長期的な視野でみると人口が増えていけば食糧が不足する




<主催者の気づき>

今回の参加者はどちらかというと愛国心は必要という意見の方しかいなかった。SNSでアンケートをとったかぎりでは不要という人もいるはずだがこういう場面にはきたがらないのかもしれない。というわけで少し偏った対話になったかもしれないので今一度ひとつひとつの意見を吟味したほうがよさそうである。

愛国心は自然と生まれるものという考えと教えられ育まれるものという考えがある。それぞれが指し示す愛国心の定義がちがうこともあるだろう。愛国心を育むことが目的になり自国が素晴らしいと過剰に教えることは弊害を生みかねない。選民思想や努力せずに自身の力を過信することにつながる。

自分たちの努力を伴ってよい国をつくってこその愛国心であるのがよいのではないか。

日本のすごいところを紹介するテレビ番組があり海外の人が日本を絶賛していると自然と誇らしくなるものであるがそれに対して自分が貢献しているのかどうかを問わなければならない。


自分たちの利益が最優先と考えることについてよしとする考えとよしとしない考えがある。

いずれにしろ視点が現在、または近い将来にあることが多いように思うので長期的な利益を考えたほうが良いだろう。そうすると自分たちの利益だけを追求するやり方は長期的には行き詰るケースがあることがわかり判断基準や行動が変化していくのではないだろうか。


現在日本は他国と武力衝突がない。しかし領土問題、領海侵犯問題などは抱えている。すると隣国に対するヘイトが発生する。それは愛国心を高める動機になりうるが愛国心を高めるために利用すると本末転倒である。さらに内部の不正や失敗から目をそらすために利用されうるので注意が必要である。また、安全な状況であるから何でも言えるがいざ命を賭けなければならない状況になったらどうするのか。自分が矢面に立つ覚悟があるのか。大切な人が危険な目に合うリスクも考えたい。


愛国心はかつて生きるために戦争が当たり前だった時代に作られた概念だろう。生きるために奪う、守るために倒す。その際に恐怖に打ち勝つための概念だったのかもしれない。スポーツにおいても何のために戦うのかが明確であるほうがよいパフォーマンスができるのだろう。


相撲は国技と言ったりするが多くが海外出身の力士であり、その理由は力士になりたいと思う日本人がいないのだ。柔道も子供に人気がある競技とは言えないだろう。その辺には教える人材に問題があるのかもしれない。育成過程が未熟。すべての指導者が未熟というわけではないだろうが過去の実績、勝利至上主義の傾向が強いのは格闘技界の課題だろう。

にいがた哲学カフェカレンダー

新潟県内の哲学カフェの開催カレンダーサイトです。 googleカレンダーを利用していますので表示されるまで少しお待ちください。 (開催予定が変更になる場合もあります。各主催者のページなどでご確認ください)

0コメント

  • 1000 / 1000