『感動について』

9月15日『絵本と珈琲 松涛』(柏崎市)にてテツガクカフェを開催しました。
参加者は6名。哲学カフェ初参加の方が2名でした。ご参加くださったみなさんありがとうございました。


今回はこちらで用意した問いをもとに対話をしました。

①感動が起こるシーンは?

②感動というメカニズムが人間に備わったのは何故?


<対話>

・感動が起こるシーンは?

 飛行機にのって地上は雨が降っていた。上昇したら雲海の上にでて感動した。

 初めて見た時に感動する。印象が強い。

 ライブ(音楽)のアーティストの登場。毎回、どんなアーティストでも感動する。

 偶然の再開。

 意外性。

 歳を取ると感動が減ると思っていた。しかし実際は増えた。しかしすぐ忘れる。

 スポーツ観戦。期待している。それに応えてくれる。

 感動は絶えない。

 ドラマ。 

 満月。

 音楽。同じ曲でも毎回違う感情、受け取り方になる。

 マラソン。応援していた人が勝つと感動。一方で負けた人もいて複雑。自分でできないことをやってのけてくれる。それを見る。同郷の人の頑張りと気持ち。

 本を読んだり、人の話を聞いて。初めてのことを知ること。自分自身が変わる時。

 テレビ、映画。パターン化していても感動する。特撮。時代劇。

 演劇。音響や照明が入ると感動が生まれる。

 絵本について、日本のものは娯楽性が強い。(絵が可愛かったり、ストーリーが面白い。子供向けが多い。)海外の物はメッセージが強いものがある。バッドエンド。宗教的。

 絵本は大人になって子供とは違うところで感動する。子供は小さなところは見つける。部分的に見つける。大人は子供が見落としたところを見つけられる。

 音楽について、日本のものはメッセージが強い。海外の物はリズムやメロディー重視。

 クラシックはこの歳になっていいと思うようになった。生演奏やパイプオルガンで鳥肌が立つ。

 音楽は自分がもとめているものに合うと好きになる。

 日本には言霊があると言われる。字によっても違う。字の読みによっても違う。 

 昔はメッセージが強かった。ギターなんかはかき鳴らすだけだった。今は耳に聞こえがいい曲、キャッチーな曲が流行る。

 

 感性と論議がある。

 右脳と左脳があり、シナプスがある。シナプスが刺激される。

 右脳と左脳のバランス。うまくいっている時に心が機能していると言える。

 心が動くこと。

 うれしい。

 感受性。

 脳の作用と心の作用。

 個人差はある。


・感動はポジティブなもの。ネガティブな時には使わない?


・年齢によって感動が変わる?

 歳をとると時間が早く感じる。感動が減るからだと言われるが、実際に歳をとったら感動が増えた。

 小さなことでも感動できるようになった。自然界に対して強く思う。一瞬一瞬を大切にする。新幹線で雪景色を見た時。普段見慣れている雪でも感動した。

 感動していたいという気持ちがあるから。

 今を楽しみたい。意識的に。

 感動こそ人生の宝。


・複数回、何度であっても感動する。初めての時と同じ感動なのか?

 新しい発見の時に感動するもの。

 歳をとって音楽はあまり感動しなくなった。

 青春時代は過渡期。成長する。不安定。毎回自分自身が違う。変わる。

 年寄りが映画シェーンで感動していた。懐かしみか。所見の時の状態を思い出してか。

 スポーツや心理学でルーチンやアンカリングというものがある。同じ気持ち、同じ感情、同じ心身の状態にできる。

 

 ここまで対人に関する感動の話が少ない気がする。


 家庭教師をしていて生徒の成長(40点が90点を取れるようになった。宿題をするようになった。)ときに感動した。

 好きな人に告白してOKをもらえた。

 思い通りにになった時に感動する。

 思い通りにならないと思ったことが思い通りになった時に感動する。

 娘が駅伝の選手に選ばれ、しかも長女と次女が襷渡しをした。偶然にもえられた状況に感動。

 ビジネス書で「期待通りで満足、期待以上で感動」と書かれていた。

・満足では感動にならないのか?

 満足は感情、感動は理屈や思考、論理に認められたもの。プラス、感覚的なもの。

 満足に心の揺さぶりが加えられると感動になる。 

・心はどこにあるのか?

 ある発達障害の人が生まれてから感動したことがないという。ネガティブに支配されていた。客観的にみる視点が無ければ感動しないのではないか? できたこと、嬉しいことを覚えて回復したとき、感心、感動ができる。

 感動している自分に感動することがある。

 

・感動というメカニズムが人間に備わったのは何故?


 言葉を使うようになったからでは。

 気持ちが整理できるようになった。

 喜びが大事だから。

 何かができるようになる。承認。いいところ探し。

 赤ちゃんが歩けた時感動。 成長して当たり前になると感動しない。

 感動は伝えたい。

 感動は楽しい。見ている人も楽しい。人が集まる。組織や集団をつくる求心力になる。

 平らにする教育、感動がなくなる。(DeNA社長さん)

 すごい人に感動したか!と聞かれると冷める。謙虚な人が練習する姿に感動する。

 共有 ⇔ 孤立

 新しいものを見る。新しい環境に出る。結果そういう個体が生き残った。

 生存 チャレンジ

 ただの動物という生き物ではなくなった。

 年配の人が感動しなくなったと言っていた。美味しいもの食べたくない、どこにも行きたくない。何かに追い詰められている。

 言葉にならない。言葉に出来ない。 言葉では共有できないものなのでは?


以上


柏崎のラジオ局 FMピッカラの方が参加され、終了後に取材されました。

いつ放送されるかはわかりませんが、誰かに届いて次回参加されたらうれしいな。

一発撮りの音声インタビューで質問に対してその答えになる返答が出来たか自信がないので自分では聴かないだろう。

 


  


 

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