『やさしさとは』
8月18日、柏崎市にてテツガクカフェを開催しました。
参加者は定員MAXの10名。ご参加くださった皆さんありがとうございました。
やさしさとは
<問い出し>
・優しさと易しさにはどのようなつながりがあるのか
・地球、環境にやさしいとは何なのか
・やさしいは正義か
・お金を貸してくれる人はやさしいひとか
・SNS上のコミュニケーションにおけるやさしさとは
・してあげる、もらうばかりがやさしさ?
・やさしいだけではつまらないとは どこからその気持ちは生まれるのか
・やさしくされてつらいとは どこからその気持ちは生まれるのか
・やさしい人とはどんな人か
・どういう時にやさしさを感じるのか
・思いやりか
・愛情とやさしさの違いは?自己回避、自己防衛?
・素直に受け取ってくれる人、そうでない人 ちがいは?
始まりの問は「やさしいは正義か」
<対話>
・やさしいは正義か
・お金を貸すタイミング。相手を思って貸したり貸さなかったり。嫌われたとしても貸さない優しさもある。
・相手のことを思っているかどうかで正義かどうかを判断する。正義と、人に好かれる嫌われるは別の話。
・「からだにやさしい」という風に使う時、体にとって健康になるならやさしいという意味。であればやさしいは正義。
・この命題のそもそも正義とは何か。正義とは正しいということか。
・正義とは道徳的な正義。倫理的な正義。道徳で「ひとにやさしくしなさい」と教わる。
・勝った方が正義。
・つよくなければ優しくできない。
・弱い面も含めての優しさ。
・正義は普遍的。
・仮面ライダーは正義のヒーローだがショッカーに暴力をふるう。戦闘員にはやさしくない。
・やさしさを押し付けて来る人がいる。受けるほうは迷惑に思っている。正しくても(正義でも)押し付けてくるのは違うのではないか?
・SNSなどで事故を起こした加害者をたたく投稿を見る。(被害者に対する)やさしさが暴力になっている。
・本人がどういう動機で行動が生まれたのかによるのでは。相手に喜ばれずとも誰かのためと思って純粋な動機から行動したならやさしさなのでは。
・災害支援などで、(SNSの発信、拡散をもとにした)全国から送られる過剰な支援物資によって現場が混乱することがある。
・やさしさには絶対的なやさしさ、一般的なやさしさがあるのか。やさしいが正義ならばそれは受け入れなければならないのか。
・やさしいは良い意味で使う。悪い意味では使うことはない。絶対的なやさしさがないからといって、やさしさに意味がないということではない。絶対的なやさしさがなくてもどのような時にやさしくすべきかを考える事はできる。
・同じことをしても、受け取り手によって違う。独りよがりとわかることもある。相手も望んでいたらそのやさしさは正しく、相手が望んでいなかったらやはり正しくないのでは?
・身内で人工呼吸器をつけるかどうかということがあった。本人には意識がない。延命することはやさしさなのか。
・苦しいのに生かすことはやさしいのか。痛みがあるひとに大麻をわたすのは違法だから悪いことなのか。
・愛という字は心を受けると書く。やさしいという字は人が百人の心を受けると書く。どちらも心を受け止める。優しいは百人の心であり愛はひとりでもいい。
・愛は万人に対しても自分自身に対してもある。優しさは愛に包含されている。
・想定外の受け取り方や反応を受け入れるのが本当の優しさ。
・やさしさを受け止める時、どんな感情だったらやさしいのか。
・感情を言葉にするのは難しい。祈るしかないこともある。
・やさしさを与える時と受け取る時にはタイムラグがある場合もある。受け取る側はあとでやさしさに気付くこともある。
・丁寧にする。尊重する。というやさしさ。あったかい、やわらかいというやさしさ。
・丁寧にする、尊重するという意思が大事なのか。
・優しくしたいという時には純粋な感情もあるが、自分が良く思われたいという意思(動機)もある。
・あったかいとかやわらかいというのはどういうことか。
・やさしさにも感じる器官のようなものがあるのかもしれない。
・やさしいはきついの反対語。
・タフでなければ生きていけない。やさしくなければ生きていく資格がない。というセリフがあるがどういう意味だろう。Gentleはあるがkindはわからない。(小説の原文はgentle)
・本当にやさしいひととはどういうことか。
・やさしくして当たり前、しないでいられないのが普通というひと。
・感情がなければ人は動かない。
・何もしない人が優しくないとは限らない。
・自然にできる人もいる。
・審判されるときがくる。
・猫が好き。餌をあげたり触ったりしたい。猫が警戒している時は構わない。それもやさしさ。やさしさは愛、思いやりが行動につながったもの。
・兎がいるお寺がある。住職が兎をいじめる。兎は弱く、逃げる訓練をさせているという。兎のためになるからやっている。
・アンパンマンのアンパンチは暴力であり子供が暴力的になるという話題があった。アンパンチはよくないという人はやさしいのか
・原作ではアンパンマンは暴力よりも自己犠牲。お腹がすいた人に自分の顔を与える。今のアンパンマンとはちがう。
・正しさとは何か。悪を懲らしめることではなく困っている人を助けることか。(焦点の違い)
・ユニセフ、緑の羽根、赤い羽根など多くのがある。例えば発展途上国に井戸を掘る募金、現地の人は井戸を解体して換金しているという話を聞いた。(その村のひとか外部のひとかは分からない)。募金のやさしさは役に立っているのか。
・海外に行くと物乞いがいる。彼らに応えることもあれば応えない時もある。やさしさからうまれた行動ならば。
・その物乞いの裏にやくざなどの大人がいる。ほぼピンハネされている。子供をさらってきて手足を切断し、プロの物乞いに育てている。それで彼らは食べることもできるが、犯罪が起きる原因にもなっていることを知り、物乞いに応えるのをやめた。
・糸井重里が優しくする側は強くなければならないと言っていた。優しくするには力がいる。求められてもできることに限界がある。
・親の介護でも限界を感じる。あれもこれもといわれてもできない。
・人に何かやさしいことをする時、相手の反応を期待するのではなくて、期待しないでいて、反応を受けとめるのも優しさ。
・24時間テレビはやさしいのか
・嫌い。
・善ではある。が優しいとは思わない。
・明石屋さんまが出演を拒否していると聞いた。チャリティーなのにギャラが出たりするのはおかしいと。
・NHKのバリバラで24時間テレビのパロディーをやっていた。障がい者の願いは何なのか。障碍者の自立ではなく、やさしくする健常者とやさしくされる障がい者の形がどうなのか。
・背景事情がどうなっているのかを知っていると違ってくる。
・良いも悪いも含まれている。教える番組。気づかせる番組。
・やさしさは時代によって違う。しかし、結果や行動は変わるがわきあがる部分は変わらないのでは。
・れいわ新撰組から重度の障害をもったひとが当選した。障がい者自身がどうしてほしいかを言う時代。
・今までの優しさは上から下へというイメージ。対等な関係のやさしさもあるのでは。
・本当の優しさというが本当かどうかは誰が決めるのか。
・やさしい人は世間、世論が決めるものなのか?合意で決めるものではない。
・自分で決める。ご飯をおごってくれる人はやさしい人と認識している。
・そのやさしい人とは都合のいい人では?授業中に寝ていても起こさない先生、注意しない先生はやさしいのか。
・時々で決める。
・やさしい人にも自分が目立ちたいから、よく見られたいからという人もいる。
・なにもしないけどやさしいと言う人もいるのでは。厳しい状況でなければみえてこない。
・行為が優しいのと心が優しいのは違うのか。わかるのか。
・原爆を落としたのは優しさなのか。戦争が長引き、より多くの日本人が死ぬよりも広島と長崎が犠牲になることで戦争が終わる。
・人のやさしさを利用する人がいる。都合がいい時だけ利用する。
・親切な人は頼まれごとが多くて困る。
・自分で優しいと思えばいい。ご飯をおごってくれた人を優しいと判断するのと同じ。
・自分が大変になって限界になってつぶれることもある。断ることも大事。
・腹が立つことがあっても怒らないのはまわりの迷惑を考えて押さえている。
・優しさは資源。量的なものがある。枯渇すると親でもやさしくできなくなる。
・近くの人には優しくできても遠くの人にはきびしくなることもある。
以上
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